Հayastan アルメニア完全ガイド

このサイトについて

アルメニア完全ガイドは、アルメニア語とアルメニア共和国の文化・地理を日本語で学べる参照サイトです。 アルメニア語はインド・ヨーロッパ語族に属する独自の語派で、約600万人が話します(東アルメニア語・西アルメニア語の合計)。 独自のアルファベット(現在39文字)は西暦405年にメスロップ・マシュトツによって創案され、1,600年以上にわたって使われ続けています。

このサイトでは文法・語彙・地図・地域・読解・練習問題の6セクションを収録。 アルファベットの発音から格変化・動詞活用まで、初学者が体系的に学べる構成になっています。 すべてのアルメニア語にラテン文字転写(ルビ)を付けており、文字を覚える前でも読み進められます。

39 固有文字
7 格変化
405 文字創案年
SOV 基本語順
このサイトについて → 2009年にベルギーで出会ったひとりの学生から始まった話と、東アルメニア語母語話者による監修の体制について。
リンクをコピーしました
Republic of Armenia · アルメニア共和国

アルメニア共和国について

南コーカサスに位置する内陸国。世界最古のキリスト教国家として知られ、独自の文字と豊かな文化遺産を持ちます。

約300万人 人口(2024年)
29,800 km² 面積(四国とほぼ同じ)
エレバン 首都(人口約110万人)
301年〜 キリスト教国教化(世界初)
1991年 独立(ソ連より)
ドラム 通貨(AMD)

地理と気候

南コーカサスに位置する内陸国で、北はジョージア、東はアゼルバイジャン、南はイラン、西はトルコと国境を接する。国土のほとんどが高原・山岳地帯(平均標高1,800m)で、最高峰はアラガツ山(4,090m)。首都エレバンからは現在トルコ領のアララト山(5,165m)が望める。セヴァン湖(標高1,900m)は国内最大の湖で、高山性の美しい湖として知られる。

宗教と文化

世界で最初にキリスト教を国教として採用した国(301年)。国民の約97%がアルメニア使徒教会(東方諸教会)に属する。エチミアジン大聖堂はアルメニア教会の総本山でユネスコ世界遺産。ゲガルド修道院(岩窟)・ホルヴィラップ修道院・ノラヴァンク修道院など多くの宗教遺産が残る。伝統的なカーペット・チャーシュ刺繍・トゥファ(凝灰岩)建築も世界的に評価されている。

現代のアルメニア

1991年のソ連崩壊とともに独立。2018年の「ベルベット革命」で民主化改革が進んだ。2020年・2023年のナゴルノ・カラバフ問題でアゼルバイジャンと武力衝突し、2023年には同地域のアルメニア系住民約10万人が避難。現在はEUとの関係強化・NATO接近・ロシアからの距離を置く外交路線をとる。IT産業・観光・ダイヤモンド加工が主要産業。

📜 アルメニアの歴史を詳しく → 🌍 世界のアルメニア人ディアスポラ →
Map · 地図

アルメニア共和国
地図

面積29,743km²(四国とほぼ同じ)。南コーカサスに位置し、トルコ・ジョージア・アゼルバイジャン・イランと国境を接します。

シラク州

北西部。州都ギュムリはアルメニア第2の都市。

ロリ州

北部の森林地帯。ハフパット・サナヒン修道院(世界遺産)。

タヴシュ州

北東部。「アルメニアのスイス」ディリジャンが保養地。

アラガツォトン州

アルメニア最高峰アラガツ山(4,090m)を擁する。

コタイク州

ガルニ神殿・ゲガルト修道院(世界遺産)。

ゲガルクニク州

セバン湖(標高1,900m)を抱く東部の広大な州。

エレバン市

首都・人口約100万人。「ピンクの街」カスケードが名所。

アララト州

南中部。アラクス川流域の農業地帯。コニャック産地。

アルマヴィル州

エチミアジン大聖堂(世界遺産・世界最古級)。

ヴァヨツ・ゾル州

ノラヴァンク修道院。世界最古ワイン醸造所発見地。

スユニク州

最南端。タテフ修道院&世界最長ロープウェイ(5.7km)。

Regions · 地域

各州の特色

アルメニア共和国は11の行政区(マルズ)+首都エレバン市で構成されています。

01

エレバン市

Երևան / Yerevan

首都・最大都市。人口約100万人(全国の約1/3)。ピンク色の凝灰岩(トゥフ)を使った建物が立ち並ぶことから「ピンクの街」とも呼ばれます。アルメニア国立歴史博物館、マテナダラン(写本博物館)、カスケード階段など見どころが豊富。

首都人口最多博物館現代文化
02

アルマヴィル州

Armavir

アルメニア西部、アラクス川沿いの農業が盛んな州。エチミアジン大聖堂(世界最古のキリスト教大聖堂の一つ、世界遺産)があり全世界のアルメニア使徒教会の総本山。古代王国の首都アルタシャトの遺跡も近郊にあります。

世界遺産エチミアジン農業キリスト教発祥地
03

アラガツォトン州

Aragatsotn

アルメニア最高峰のアラガツ山(4,090m)を中心とする山岳州。アンベルト要塞(中世)も見どころ。ブドウ栽培が盛んでコニャック・ワイン産業に貢献。アラガツ高原には宇宙線研究所もあります。

最高峰登山ワイン中世要塞
04

アララト州

Ararat

アラクス川に沿う南中部の平野地帯。アルメニアの象徴・アララト山(5,137m)はトルコ領ですがこの州から美しく望めます。コニャックとワインの産地。ホル・ヴィラップ修道院(聖グレゴリオスが幽閉された場所)が立地。

アララト山の眺めコニャックホル・ヴィラップ平野農業
05

コタイク州

Kotayk

エレバン北東に隣接し古代遺跡と自然が融合した州。紀元前1世紀のガルニ神殿(アルメニア唯一のヘレニズム神殿)と岩窟修道院ゲガルト(世界遺産)は必見。アザタン川流域の険しい渓谷が絶景。

世界遺産ガルニ神殿ゲガルト修道院自然景観
06

ゲガルクニク州

Gegharkunik

東部に広がる広大な州。アルメニア最大の湖・セバン湖(面積約940km²、標高1,900m)を中心とし「コーカサスの真珠」とも呼ばれます。マス(イシハネル)漁業が伝統産業。スキーリゾートも発展中。

セバン湖高山湖漁業リゾート
07

シラク州

Shirak

北西部の寒冷な高原地帯。州都ギュムリはアルメニア第2の都市で1988年の大地震後に文化・芸術の中心地として再生。アルメニアのユーモアの故郷とも言われます。独特の食文化(ハシュ等)が根付いています。

第2の都市文化・芸術寒冷高原復興の街
08

ロリ州

Lori

北部の森林に覆われた山岳州。ハフパット修道院とサナヒン修道院(ともに世界遺産)は中世建築の傑作。深い渓谷とデベット川が特徴的な景観を作り出します。銅・モリブデン鉱山が経済を支えます。

世界遺産2件森林鉱業渓谷景観
09

タヴシュ州

Tavush

北東部、ジョージア・アゼルバイジャンとの国境に接する緑豊かな州。アルメニアで最も湿潤。ディリジャン市は「アルメニアのスイス」と呼ばれ保養地として人気。ゴシャバンク修道院が見どころ。

「アルメニアのスイス」森林・自然保養地渓谷
10

ヴァヨツ・ゾル州

Vayots Dzor

南東部の山岳州。赤い岩山に抱かれたノラヴァンク修道院(13〜14世紀)はアルメニア随一の絶景修道院。2011年に世界最古のワイン醸造所(約6,100年前)がアレニ村近郊で発見されました。

ノラヴァンクワイン発祥山岳考古学
11

スユニク州

Syunik

アルメニア最南端の広大な州。タテフ修道院(9〜10世紀)と世界最長のロープウェイ「ウィングス・オブ・タテフ」(5.7km)は圧巻。鉱物資源(銅・モリブデン)が豊富で、カジャラン銅鉱山は世界有数の規模。

タテフ修道院世界最長ロープウェイ鉱業最南端